トップメッセージ

沖縄から食と農と地域の課題へ挑戦していきます

中家 勝則(代表取締役社長)

私たちが健康に生きていく上で最も欠かせないのは「食」。
その食の周りには、食糧安全保障の問題、農家の減少、フードマイレージの問題など、さまざまな課題が山積しています。

そんな中で、私たちやえやまファームが心配していることは「食への無関心」です。自分が食べているものについて誰がどこでどのように作ったのかを、多くの人が気にしなくなる世界、「食に無関心」な世界です。

地域で生産されたものが同じ地域内で消費されることを「地産地消」と呼びます。地産地消という言葉が使われるようになったのは、1980年代頃と言われています。それまでは、地域のものは地域で消費される世界が当たり前で、日本の食糧自給率も70%程度あったと言われています。(令和5年には38%)

日本の食がこれ以上海外に頼りすぎた場合、消費者は、生産者の想いや苦労などを直接知る機会が少なくなり、日本の食に関するさまざまな課題に対して、興味を持つ人が急激に減ってしまうのではないかという強い危機感があります。

日本人の”いただきます”という言葉は「命をいただきます」という、命や作り手への感謝の気持ちから来ています。農畜産物の生産から販売までを一貫して行い、生産者である我々が、我々の生活から命をいただいていることで成り立っていることや生産者の想いをお客さまにお伝えすることが、日本の”いただきます”を守ることでもあると思っています。
そして、そんな本当の”いただきます”を理解した人々が、日本の未来の食に関する社会課題に少しでも目を向けてくれる社会の実現に向けて努力をし続けてまいります。