畜産事業

豚と牛が過ごしやすい環境づくり

「幸福牧場」は、海岸沿いの広大な土地にあり、年中温暖な気候も加わって、粗飼料として大事な牧草の生育が良く、豊富に収穫できます。
潮風がミネラルを運び、牧草の成長を促すだけではなく、豚と牛は病気になることが少なく、健康的で美味しく育てる好条件がそろっています。また、豚舎と牛舎は潮風のおかげで風通しが良く、真夏でも涼しいのもポイントです。

パイナップルで育つ、希少価値の高い南ぬ豚

180度海が見渡せる広大な敷地の「幸福牧場」で、沖縄アグー豚のF1種に独自の飼料を与えたオリジナルブランド『南ぬ豚(ぱいぬぶた)』を育てています。ブランド名は、沖縄の方言で「南国の豚」を意味しています。
餌は、石垣島で栽培したパイナップルを原料とした発酵飼料が中心です。過ごしやすいように豚舎を清潔に保ち、夏は風通りが涼しい環境を整え、寒くなれば風を防ぐメンテナンスを行います。デリケートな動物だけに、飼育者の観察と管理が大切です。
南ぬ豚は、一度の出産で生まれる仔豚の数が一般より少ない上に、大量に増やすのは難しいので、生産性を上げるよりも、時間と手間を優先して、本物の美味しさを届けることを大切にしています。

肉質の良い、健康的な石垣島産黒毛和牛を育てる

健康的な石垣島産黒毛和牛に育てるためには、良質な牧草が大量に必要で、本州よりも豊富に収穫できる温暖な気候の石垣島は、まさに最適といえます。
青刈りした牧草に飼料を加えて発酵させたものを与えることで、腸内の細菌を整えて、鍛え上げ健康体になります。また、肉質の良い牛を育てるには、成長期に合わせた飼料を与えるのも大切です。
粗飼料を補う飼料は、トレーサビリティを考えて独自で研究を重ね、将来自給率100%を目指しているほか、石垣島産黒毛和牛の食物連鎖の仕組みを、学問的に示す研究を始めています。