絶対に不可能と言われた日本唯一の有機パイナップル
石垣島にある崎枝農場では、農薬や化学肥料をできるだけ使わずに栽培することで「お客さまに安心・安全をお届けしたい」との思いで、日本唯一の有機パイナップルを生産しています。
島の豊かな自然を守るため、地球にやさしい農業にチャレンジすることを決め、土を耕すのに5年、育て上げるのに2年の歳月をかけました。
パイナップルを知る人々からは「絶対に不可能」と言われ続けた有機パイナップルの栽培に成功しました。
やえやまファームの循環型農業
有機パイナップルの有機栽培に使用する肥料に、自社で育てている豚や牛の糞尿を堆肥化させたものなどを活用しています。
また、ジュースなどに加工したあとに発生するパイナップルの搾りかすは、畜産部門で豚の餌として利用しています。
家畜の糞尿から堆肥を作り、野菜や果物を育て、それをまた家畜の飼料とする「ファームの外から何も持ち込まない、何も捨てない」という循環型農業を実践しています。
石垣島の環境のために
石垣島には多くの泡盛の酒造所があり、製造過程で大量のもろみ粕が発生しています。
やえやまファームでは、そのもろみ粕を引き取り、有機パイナップルの栽培に利用。本来捨てられてしまうものを活用し、島の廃棄物削減に協力しています。また、サンゴ礁を脅かす赤土流出を防ぐため、農地の随所に沈砂池を設置し、降雨で流れる赤土を沈殿させ海への流出を防止。さらに、裸地面がないよう農地の斜面に芝や草の種の吹き付けを施し、自然環境の保全に取り組んでいます。