土壌改善から5年の時を経て、有機JAS認定を取得した「日本で唯一の有機パイナップル」を育成・収穫しています。石垣島の豊かな自然に育まれたパイナップルには、本来の甘みと旨みがたくさん詰まっています。
超希少な国産パイナップル
日本で皆さんが食べているパイナップルの95%以上は海外産で、そのほとんどはフィリピンで大量栽培され、農薬や成長剤を使用する商業品です。
国内でパイナップルが生育する環境は、沖縄のような亜熱帯気候の環境に限られており、国産パイナップル自体は極めて希少になります。
その中でも私たちは「農薬を使わないパイナップル」を追い求めて多くの時間を費やし、2021年に皆さまへお届けできるだけの量が収穫できるようになりました。
有機パイナップルの種類
やえやまファームでは、ハワイ種、ピーチ種、ボゴール種の3種類の有機パイナップルを育てています。化学肥料を使用していないため、大きさには差が出やすいですが、本来の力で育ったパイナップルです。
安心安全を追い求めた有機栽培への挑戦
パイナップルは、収穫できるまでには約2年半かかります。この長い年月で育てるために大切なのは土壌です。
粘土質で酸性が強い石垣島の赤土は痩せているため、泡盛のもろみ粕や堆肥を混ぜて微生物を増やし、活力を与えます。化学農薬や化学肥料に頼らない有機栽培には、アミノ酸を多く含む力強い土が必要不可欠なのです。
パイナップルの株を植えたあとにもチャレンジは続きます。農薬で殺菌せず自家製「エヒメAI」を使用することで、病気に強いパイナップルを育てます。
また、雑草を手で取り除き、鳥獣による被害を防ぐために機械の装置や網をかけるなど、すべてハルサー(畑人)の手作業です。
イノシシの被害に遭い大切に育ててきた畑が全滅する(2019年)など、有機パイナップルのチャレンジは本当に厳しい道のりの連続ですが、こだわりの逸品をお届けするため、日々の努力を重ねています。
「Farm to table」オンラインツアーや教育実習を通した地域やお客さまとの触れ合い
私たちは育てて販売をするだけではなく、地域やお客さまとの触れ合いを大切にしています。
例えば、石垣市に住んでいる小学生を招いてパイナップルの生育について実習を行い、次世代へ農業の魅力を伝えています。
また、沖縄に住まわれていない方は、なかなかパイナップル畑を見る機会がありませんので、オンラインツアーからどのように育っているかをお伝えしています。
「モノ」だけではなく、その裏側にある作り手の想いも一緒に届ける「Farm to table」を目指して取り組んでいます。