環境を考えた畜産

180度海が見渡せる広大な敷地にある『幸福牧場』では、石垣島の風土を生かしながら安全・安心で美味しいアグー豚「南ぬ豚(ぱいぬぶた)」と石垣牛(石垣島産黒毛和牛)を育てています。

捨てていたモノに価値をつける

農産やジュースの加工の際に出た残渣を活用してアップサイクルする取り組みを行っています。『幸福牧場』で育つ豚は沖縄アグー豚のF1種に、私たちで作ったパイナップルを原料とする発酵飼料を与えています。独自の飼料を与えたオリジナルブランド豚、南ぬ豚(ぱいぬぶた)。沖縄の方言で、南国の豚を意味する"南ぬ豚"と名付けました。
また、石垣島にある泡盛の酒造所から製造過程で発生する「もろみ粕」を引き取り、黒毛和牛の飼料として使い、肉質の良い石垣牛も育てています。
もともとは捨ててしまうモノを工夫して再利用することで「やえやまファームアグリエシカルサークル(循環型6次産業)」にチャレンジし続けています。

環境への取り組み

前述の残渣活用に加えて、糞尿などはなるべく自社の農場に肥料として活用する取り組みを行っています。
また、環境に悪いとされる原因のひとつである「牛のげっぷによるメタンガスの排出」に対しては、独自の飼料を与えることにより、通常の飼料よりもメタンガス排出量が減少していることが分かってきました。
私たちが見つけたこのノウハウも、島の皆さんに共有し、石垣島全体で環境に対する貢献をしていく下支えができればと考えています。

豚と牛が過ごしやすい環境づくり

健康的で美味しい豚と牛を育てるのに大事なことは、その立地です。
幸福牧場は海岸沿いの広大な土地で、石垣島の年中温暖な気候も加わり、粗飼料として大事な牧草の生育が良く、豊富に収穫できます。
海岸沿いからの潮風がミネラルを運び、牧草の成長を促すだけではなく、豚舎と牛舎の風通しが良く真夏でも涼しい上に、病気が少なく健康的に育てることができます。